山の想い出(こっそり出掛けた八ヶ岳)

賢パパ

2009年06月21日 06:18

1982年の10月に会社の後輩が八ヶ岳山行を計画していると言う話が伝わって来ました。

本来なら、一も二もなく参加したいと思った賢パパですがちょっと二の足を踏んでしまいました。

と言うのは、この年の8月に赤石岳であわや遭難という目に遭っていてそのほとぼりがまだ覚めていなかったからでした。

会社を3日も休んで周りの人達にはかなりの迷惑を掛けていたのでそれからまだ2ヶ月しか経っていないのではやはりいささか気が引けたのです。

でも・・・・山の誘惑には勝てず、その後輩と二人なら周りにも知られないだろうと思ってこっそりと出掛ける事にしたのです。

昔は体育の日が10月10日と決まっていましたからその前日の9日の朝に静岡を出て美濃戸口から行者小屋まで行き、翌日阿弥陀岳から赤岳、横岳、硫黄岳と縦走して夕方には静岡に帰って来る計画でした。

きちんとした記録が残っていないので記憶を頼りに書きますが行者小屋に泊まったのかテント泊だったのかがはっきりしません。

9日の夜に雪が降り翌日早朝の登りは雪を踏んで歩いた事を覚えています。






山歩きを終えて美濃戸口まで戻る時に登山道を歩いていると河原で地元の人がキノコ汁を作っていて「食べて行けよ」と声を掛けてくれてビールとキノコ汁を御馳走になったのですがそのキノコ汁がものすごく美味しかった事も忘れられない思い出です。

それと帰りの国道で追い越し禁止の所を走っていたら後ろから猛スピードで追い越して行った車があって後輩と二人で「あんな馬鹿野郎は捕まると良いんだけどなぁ」と話していたら長い直線道路の終わりの所にお巡りさんがいて見事に捕まえてくれた事。

こんな事ばかり覚えていて肝心の山の事はさっぱり記憶にないのです。

あぁ、そうそう、出掛ける前に先輩から「横岳の近くに一箇所危ない所があるから気をつけるように」と言われていたのでそればっかり気にして歩いたのですが結局最後までどこだかわからなかった事だけはよく覚えています。

この八ヶ岳山行を経験してますます山が好きになり、その後も誘われてではありますが色々な山に登る事になります。

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