僕は2002年の7月生まれですからこの間7歳になったところです。
今までに何回かお父さんやお母さんに連れられて山登りやハイキングに行った事があります。
お父さんが山の想い出を記録に残しているのを真似して僕も自分の山歩きの事をこのブログに残しておこうと思います。
僕が一番最初に山歩きに連れて行ってもらったのはお父さんの記録だと2005年4月に安倍峠に行った時だそうです。
まだ2歳と10ヶ月ぐらいの時でした。
でも、お父さんは「その前に日本平に連れて行った事があるはずだ」と言っていましたから本当はもっと前に山歩きを経験しているのかも知れません。
日本平の事はお父さんの記録にも残っていないし、僕の記憶にもありませんのでとりあえずはこの安倍峠ハイキングを初めての山歩きと言う事にして書いて行きます。
お父さんがこの日に安倍峠ハイキングを思いついたのはそろそろミヤマツツジの見ごろになっているのではないかと思ったからだそうです。
朝ごはんを食べた後で、僕を車の後ろの席に乗せてお父さんは一路安倍峠を目指しました。
8時半過ぎには梅が島に到着して、特に準備もなく水だけを持って安倍峠への登山道を登り始めました。
僕はそれまでに日本平の山歩きはした事がありますが割りとゆるやかなハイキングコースだったので全然平気で歩いていましたけれどもこの安倍峠への登りはかなり急な登山道だったので結構ばててしまいました。
それでも1時間ほど登ると後は割合緩やかな道になり、そんなにきつくはなかったです。
途中で冷たい沢の水を飲んだり水遊びをしたりしてとても楽しかったですが「熊に注意して下さい」と言う看板を見てからは何だか落ち着きませんでした。
2時間ぐらい登ったところで一休みした後、今度は舗装された林道を下って来ました。
この林道は梅が島から山梨の身延と言うところに通じているのだそうですがちょっとした雨でもすぐに土砂崩れが起きるのでしょちゅう通行止めになっているとお父さんが言っていました。
この時も途中で何箇所か土砂崩れの跡があり、通行止めになっていました。
林道は遮る木がないので太陽が照り付けて暑かったですが僕は我慢して梅が島まで歩きました。
山にはお父さんの大好きなみやまつつじの花が咲いていてとてもきれいでした。
昔お父さんは家の庭にこのみやまつつじを植えた事があるそうですが最初の年こそ花を咲かせたものの何年か経つと全く花が咲かなくなってしまい今はもうなくなってしまったそうです。
僕たち動物は自分で動く事が出来るから厳しい環境の所に置かれたら逃げ出す事が出来ますが植物さんたちは自分では動く事の出来ないものがほとんどなので厳しい環境に置かれると枯れてしまうんですね。
この話を聞いて僕は植物さんの苦労がわかるような気がしました。
でも僕たち動物の仲間でも厳しい環境から逃げ出したと思ったら今度は人間とか他の天敵にいじめられて行く所がなくなってしまう事がよくありますからどんどん住みにくい世の中になって来ているのは動物も植物も一緒だと思いました。
僕の場合はちょっと「自由」が足りないけどご飯をちゃんと食べさせてもらって危険もない生活なので何とか我慢してこの家で暮らそうと考えています。
僕はこの時以来すっかり山歩きが好きになり、お父さん、お母さんが山歩きに出かける時には一緒に連れて行ってもらいたくてわんわん吠えてお願いをしますがなかなか一緒に連れて行ってはもらえません。
お父さん、お母さん、これからはいつも一緒に連れて行って下さい。お願いしますよ。