マツダランプ
17日のニュースにこんなのがありました。
東芝グループの照明メーカー大手「東芝ライテック」(本社・神奈川県横須賀市)は17日、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)の排出量を削減するため、一般向け白熱電球の製造ラインを停止した。
生産拠点である栃木県鹿沼市の鹿沼工場で製造中止式典があり、東芝の発祥事業の一つである白熱電球の製造開始から120年でその歴史に幕を閉じた。
たったこれだけのニュースですが賢パパにとっては非常に感慨深いニュースなのです。
それはなぜかと言うと・・・この記事のタイトルですねぇ。「マツダランプ」
ある程度お歳を召された方ならご存知かと思いますがこの「マツダランプ」こそ1910から1962年頃まで使われた株式会社東芝の電球の呼称なんです。
それが「東芝ランプ」と名前を変え東芝ライテック株式会社に引継がれていたのです。
そして「マツダランプ」と言えばこれ。
毛無山の登山道にあるこの看板。
多くの登山者がこの看板をカメラに収めて来てブログや山行記録に残しています。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=58465&pid=9be8cea5c9027edb7d49e6fb1a2d4332
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=52097&pid=aaddfd42a765c67292a71410b10b3381
(belltakuさん、さいちゃん、写真お借りしましたよ。)
でもその中の何人の人が「マツダランプ」の実体を御存知だったでしょう?
「マツダ」は「MAZDA」からきており、ゾロアスター教の光の神様「アフラ・マズダ」で元はインドの「阿修羅」が各地に伝えられ名前が変化したといわれています。
このようなことからMAZDAは、Edison MAZDA Lampなど欧米の電球にも使用されていた時期があるのだそうです。
ところで、白熱電球と言えば発明王エジソンが発明したものだと思っている方が多いと思いますが実はオリジナルの発明者はイギリスのスワンと言う人なのだとか。
エジソンは同じ原理を使って実用的な電球を作ったのですがそれが発明と受け取られているようです。
そして日本では、現在の東芝の前身にあたる「白熱舎」が1890年に設立され、電球の製造に乗り出しました。
それで今年が製造開始から120年目だったというわけです。
毛無山に登ってこの看板を既にご覧になっている方もこれから毛無山に登ってご覧になる方もマツダランプはもうなくなってしまうんです。
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